あなたは、「文章力」に自信がありますか?
「文章力」は気になるけれど、意味があいまいですし、どう判断すればいいか分からないですよね。
「文章力」には色々な側面があります。
中でも「相手に伝わっているかどうか」が一番大切です。
そこで、今回は「相手に伝わりやすい文章かどうか」を診断する無料文章診断テストを目的別に5つご紹介します。
あなたも文章判断テストをして、より相手に伝わりやすい文章にバージョンアップしちゃいましょう!
- 「文章診断テスト」とは?
- 【目的別】無料で文章診断できるおすすめテスト5選!
文章診断テストとは?
文章診断テストは文章力を判断評価するテストです。
「文章力」と一言で言っても何だかあいまいですよね。
そこで、文章力について少し解説します。
文章力とは
文章力にはいろいろな側面があります。
使われるシーンや目的によって、求められる要素がちがうからです。
例えば、フィクションの小説なら「読み手の想像をかきたてるような文章力」、ノンフィクションの記事なら「臨場感のある文章力」が重要になります。
詩や俳句、短歌では「短い文の中でイメージさせる文章力」が必要です。
仕事や趣味で文章を書く人、仕事上での文章のやり取りが多い人には「わかりやすくて、相手に伝わりやすい文章を書く力」が求められます。
もちろん、フィクションの小説やノンフィクション記事などでも、「相手に伝わりやすい」ことは重要です。
そこで、今回は「相手に伝わりやすい文章を書く力」を診断できる「文章力診断テスト」についてお伝えします。
【目的別】無料で文章診断テストできるおすすめテスト5選!
「相手に伝わりやすい文章を書く力」を診断できるおすすめの無料のテストを5つお伝えします。
目的別にお伝えしますので参考にしてくださいね。
総合的に分析 | 内容の分かりやすさ | 論理が成立しているかどうか | 打ち間違いや誤字脱字 | 一度にチェックできる文字数 | |
文体診断ロゴーン | 5,000字 | ||||
小説形態素解析CGI(β) | 最大25,000字程度 | ||||
帯3 | 不明 | ||||
森リン 作文小論文の自動採点ソフト(1200字用) | 1,200字 | ||||
Enno | 最大8,000文字程度 |
※おすすめ度は◎>○>△です。
なお今回は、当サイト内の記事である「【Canva】おしゃれグラフの作り方!ブログが映える円グラフ、棒グラフ作成方法を解説」の冒頭部分を、サンプルテキストとして使用します。
※サンプルテキストとして、この部分を使用しています。
総合的に分析するテスト
まずは、文章全体を総合的に分析する文章判断テストを2種類お伝えします。
①文体診断ロゴーン
「文体診断ロゴーン」は、自分の文体がどの作家に似ているか判断するのが特徴です。
形態素解析を使って文章を10の項目で採点しています。
ちなみに形態素解析はこのような技術です。
「形態素解析」とは、AIやGoogleなどの検索エンジン、自動翻訳などに使用されている技術で、人間の言葉を理解するための技術です。
人間の言葉を単語ではなく、意味をなすブロック「形態素」に分解して、「形態素」を「名詞」や「助詞」などに分解して解析します。
つまり、この情報を使えば、文章の長さや構成、傾向などを解析することが可能です。
「文体診断ロゴーン」では「形態素解析」の結果を利用してさらに解析しています。
そして、文体が似ている作家を割りだしたり、文体の評価をします。
文体の評価は、「読みやすさ」「文章の硬さ」「表現力」「個性」の4項目で、それぞれをA〜Eまでの5段階で評価したものです。
では、早速、サンプルテキストを評価してみましょう。
ええ~~~!!
「文章の読みやすさ」でまさかのEを貰ってしまいました。
でも、他の項目はAなので、書き直して再チャレンジ!!
「一文が長い」というアドバイスなので、セリフを二つに分けたり、説明部分を分けたりしました。
文章を短くすると評価が上がるようです。
しかし、文章の硬さが少し増えてBになってしまいました。
これは、文章を短くすると一文の中の漢字の割合が増えるためらしいです。
このように、「文体診断ロゴーン」は文章全体のバランスに関する文章力をテストするのに向いています。
また、この記事の場合は「浅田次郎先生」の文体に近いとの評価でした。
「浅田次郎先生」の作品は「どんどん読めてわくわくするイメージ」でしたので、記事もわくわくするものになっていたのかな。
ちょっと嬉しいです。
②小説形態素解析CGI(β)
こちらのテストでもサンプルテキストを評価してみましょう。
このテストでは「一つの文章が長いものの、こまめな読点でテンポを保っています」と評価されました。
また、文章の傾向は「接続詞が多く、やや理論的」という評価です。
次に、さきほどの「文体診断ロゴーン」で作った修正テキストを評価してみました。
このテストでは「文章の長さが平均よりもやや短めで、テンポがいい分読みやすい」と評価されました。
文章を短くしたことで「接続詞が少なめで、文章運びは感性・テンポ重視」とさっきと逆の評価です。
このように、「小説形態素解析CGI(β)」は、文章の流れに関する文章力をテストするのに向いています。
「文体診断ロゴーン」や「小説形態素解析CGI(β)」は、自分の文章の総合的な傾向をテストしたいときに便利ですね!
診断を受けて文章のクセがわかれば、読みやすい文章を書けるよう訓練が必要です。
そんな方には「文章力と頭の良さは関係あるの?文章力がある書き方のコツ5選をご紹介!」がおすすめですよ!
この記事では、「文章力がない人の文章の特徴」や「文章力のある書き方を身につけるコツ」を解説しています。
文章の分かりやすさを分析するテスト
次は、「文章の内容が分かりやすいかどうか」を分析診断するテストをお伝えします。
帯3(サービス終了)
※「帯3」はサービスを終了しています(2023.4現在)
「帯3」は「文章の内容の分かりやすさ」を具体的に示すのが特徴です。
文章の難易度を9段階、読解レベルを「小学校1年生」から「大学・一般人」の13段階で評価します。
では、サンプルテキストを評価してみましょう。
このテストでは、文章の内容の「分かりやすさ」を判断しています。
サンプルテキストの内容は「やさしい」レベルで「中学1年生」の読解レベルでした。
なお、「帯3」の「難易度」は教科書に基づいた設定です。
なので、このテストでは、「その年代の相手」に「どの位分かりやすく伝えているか」がわかります。
このように「帯3」は文章の「内容の分かりやすさ」に関する文章力をテストするのに向いています。
私たち、Webライターは「中学生がわかる文章」を心がけて記事を書いています。
Webライターにとって「帯3」はとても役立つテストですね!
論理が成立しているかどうか分析するテスト
続いて、「論理が成立しているかどうか」を分析診断するテストをご紹介します。
森リン 作文小論文の自動採点ソフト(1200字用)
このテストは、「論文や作文」の評価を得意としているのが特徴です。
小説や詩などは向かない様です。
今回は「論文や作文」の評価に向いているとのことですので、サンプル記事中で比較的論理的な「グラフについて説明している箇所」を使用します。
※サンプルテキストとして、この部分を使用しています。
サンプル記事の評価結果を見てみましょう。
論文や作文向きということで、「文章の流れ」や「文章の中心」、「文の長さ」についても評価しています。
したがって、「森リン」は、今回のサンプル記事のような「解説する文章」に関する文章力をテストするのに向いています。
私たちライターが手掛ける記事には「解説」するパーツが沢山あります。
このテストは仕事に役立ちそうです。
文章の打ち間違いや誤字脱字などを分析するテスト
次に、基本中の基本、「文章の打ち間違いや誤字脱字などを分析する」テストを紹介します。
Enno
このテストでは、明らかな打ち間違いや誤字脱字をチェックするほか、「口語」や「専門用語」などもチェックします。
サンプルテキストはどうでしょう?
文章中のセリフの中の「口語調表現」について確認を促しています。
これは「親近感」をだすための表現なので問題ないのですが、必要であればすぐ直せますね。
Ennoは、文章力を支える「打ち間違いや誤字脱字」をテストするのに向いています。
Enno以外にも、校正ツールはたくさんあるので、こちらの「【解決法3選】分かりにくい文章の原因とは?簡単に改善できるツールもご紹介」で紹介しています。
この記事では、「分かりにくい文章の原因」についても解説しています。
「分かりにくくなる」原因もばっちりおさえて、あなたの文章をさらにいいものにしましょう。
【まとめ】文章診断テストを利用して相手に伝わる文章を!
ここまで、「無料で文章診断テストできるおすすめテスト」を目的別に5つご紹介してきました。
では、振り返ってみましょう。
- 「文章診断テスト」とは?
-
文章診断テストとは文章力を判断評価するテストです。
- 【目的別】無料で文章診断テストできるおすすめテスト5選!
- スクロールできます
総合的に分析 内容の分かりやすさ 論理が成立しているかどうか 打ち間違いや誤字脱字 一度にチェックできる文字数 文体診断ロゴーン 5,000字 小説形態素解析CGI(β) 最大25,000字程度 帯3 不明 森リン 作文小論文の自動採点ソフト(1200字用) 1,200字 Enno 最大8,000文字程度 目的別おすすめテスト 色々なテストがあるので、目的別に選んで使いましょう!
今回紹介した「文章診断テスト」は全部無料で利用できます。
文章診断テストをしても、自分の思う結果ではないかもしれません。
しかし、自分の文章を書きなおし、何度も分析させることは文章力の向上に繋がります。
最初のテストは不本意な結果でした。
でも、文章の癖や改良点を教えてくれるので役立つと思いました。
一つのテストだけでなく色々なテストで診断してみましょう。
すると、色々な方向から自分の文章を解析できます。
ご自分の文章以外にも、「分かりやすいな」「なんだか心にささる」など気になった他の人の文章もどんどん分析してみましょう。
テストの診断結果をみながら、「なぜ分かりやすいのか」、「なぜ心をとらえるのか」自分なりに分析することも重要です。
そして、インプットとアウトプットを繰り返しましょう。
繰り返すことで、どんどん文章の対応力が増して、文章力が向上します。
目的に合わせて文章診断テストを使いこなして、より相手に伝わりやすい文章にバージョンアップしちゃいましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。