夫の海外赴任に伴って海外生活をおくる駐在妻。
慣れない海外生活に「引きこもり」になってしまう駐在妻が多いそうです。
私の学生時代の友人も、現在駐在妻として海外生活を送っています。
渡航前に会ったときは「現地での生活を楽しみたい」と希望に満ちあふれていた彼女ですが……。
どうやら今は家に引きこもってしまっている様子。
メールでもネガティブなメッセージが多くて、つらそうな彼女が心配です。
あなたにも、このようなお悩みはありませんか?
「海外駐在生活を決めたけど、今は不安しかない」
「駐在生活が始まってから妻の笑顔がなくなってしまった。日本にいるときは活動的で明るかったのに」
そこで駐在妻として海外生活をして、引きこもりになった経験があるという書人・さーやさんにお話をお聞きしました。
書人百花メンバーのさーやさんとは過去に対談もさせていただいています。
対談の内容はこちらの動画をご覧ください。
あなたの大切な人が海外生活中に家にひきこもってしまったら?
引きこもってしまうには、どんな理由と解決策があるのか考えていきましょう。
この記事を読めば、大切な人に元気になってもらうヒントが見つかりますよ。
海外駐在妻体験談:さーやさんが引きこもりになった理由とは?
慣れない海外生活で駐在妻は引きこもりになりやすいと言われています。
Twitterには、海外駐在妻が引きこもり生活を自覚している声も多く見られました。
最初は期間限定のイギリス生活、楽しむぞ!と思っていたけど、英語は上達しない(頑張ろうというやる気も起きない)、お金も自由に使えない、食事の用意が大変でサボると夫との喧嘩の火種になる…。
— あめ@ブログやってます一応 (@rain_uk_blog) August 5, 2022
加えて自粛期間中にゲーム、YouTubeにハマってしまった為に立派な引きこもり駐在妻が出来上がった…。
引用:Twitter
最近フォロワーさんが増えてて嬉しいんだけど、たいしてタイのこと呟いてないから申し訳なくなる🙏引きこもり駐在妻だから、情報がないのがすいません🙏💔
— ほむ🦁1y (@bykun555) July 30, 2018
引用:Twitter
海外で生活する貴重な機会を楽しもうと思っていたはずなのに……。
なぜ海外駐在妻は引きこもりになりやすいのか、理由から考えていきます。
つらい引きこもり生活の主な原因は以下の3つです。
- 生活習慣、文化の違い
- 言葉の壁
- コミュニティの狭さ、人間関係
さーやさんに詳しく聞いていきましょう。
理由その1:生活習慣、文化の違い
駐在生活を振り返って、さーやさんが引きこもりになってしまった原因を伺っていきます。
大きかったのは、想像していた駐在生活と違ったことです。
もっと楽しめると思っていたのに、実際に生活すると思うようにできないことが多く、ストレスがたまる一方でした。
「見ると、やるのでは大違い」という言葉もありますが……。
海外駐在妻の生活は、想像とは違っていたのでしょうか。
具体的にさーやさんは、どんなことで想像と現実のギャップを感じたのか聞いてみましょう。
自分では、当たり前だったことに制限がかかるんです。
例えば、日本の食品を買いたくても物価が高いので買うのを控えたり、意を決して頼んだ1杯2,000円のラーメンが美味しくなかったり。
食事に関するストレスも大きかったです。
食事は大切ですよね!
私だったら、美味しい熊本ラーメンが恋しくて夢に出てきそう。
友人は「日本のように、ゆったりと湯船につかれないお風呂がストレス」と言っていました。
確かに、海外では湯船につかるよりもシャワーが一般的。
私は毎日お風呂に入る習慣は「当たり前」だと思い込んでいました。
それまでの人生で「当たり前」だと思っていたことが、ガラリと変わるのは大きな衝撃でしょう。
私は日本のきめ細やかな対応が「当たり前」ではなかったと衝撃を受けました。
例えば、時間通りに宅配便が来ないのはよくありました(連絡もなく数日来ないことも!)
日本で受けているきめ細やかなサービスは「当たり前」ではないのですね。
日々暮らしの中の習慣の違いは、少しずつストレスとして溜まっていつしか心がぐったりと疲れてしまいそうです。
理由その2:言葉の壁
価値観がガラッと変わってしまう海外の生活が急に始まりました。
駐在先の国に馴染もうと思ってもそこには言葉の壁がありますね。
言いたいことがパッと伝えられず、もどかしさを感じました。
伝えたいことがあるのに、なかなか伝わらないのはつらい状況です。
買い物、公共交通機関、街を歩いても、言葉がわからないと緊張感や疎外感が常につきまといますよね。
外に出ても言葉が通じないし分からない、すれ違う人も外国人ばかりで日本にいないことを実感してしまいます。
メンタル不調の時は外出も億劫になっていました。
確かに家から一歩外に出ると、海外にいる自分をヒシヒシと実感してしまいますね。
家にこもりたくなる気持ちになります。
理由その3:コミュニティの狭さ、人間関係
生活していてストレスを実感しても、もちろん気軽に日本に帰ることもできません。
日本にいる家族や友達と会えないと、孤独感が深まりますよね。
日本にいる家族や友達に気軽に会えなくて、息が詰まりました。
帰省するのも一苦労なので日本に帰りたくても帰れないストレスと重なって……。
連絡をあまりとらなくなると、距離が遠いぶん疎遠になる感覚がありました。
わかります!気が合う友達とおしゃべりするのは、最高のストレス解消ですよね。
私の友人も同じように距離を感じているのかと思うと心配です。
同じ境遇の、駐在妻たちと交流はあったのでしょうか?
同じマンションの方や、子ども関連のママ友グループはありました。
習い事をしていると、そこから知り合いになることもあります。
駐在国によって違いますが、現地の日本人会のような公的なコミュニティもありました。
駐在妻のグループは、同じ境遇なだけに強い結束がありそうですね。
子どもさんがいると、駐在妻同士のつながりが広がりそうです。
駐在妻のママ友グループは、役立つ情報をお互いに交換できてメリットがあるでしょう。
ただし狭い人間関係なので気が合わない人がいる場合は、グループに属さない方がストレスなく過ごせる場合もあるのでは?
私は良好な関係で過ごせましたが、なかにはトラブルに見舞われた知り合いもいました。
狭いコミュニティで人間関係のトラブルは、引きこもりに拍車がかかりそうです。
海外駐在妻が引きこもりになったときの解決策3選
さーやさんの体験談を聞くと、引きこもりになってしまうのもうなずけます。
それでは引きこもりになってしまったときに、どのように解決したらいいのでしょう。
引きこもりの解決策を3つ考えました。
- 無理しない
- 引きこもって自分磨き
- 家でできる仕事を探す
一つずつお伝えします。
つらいときは無理しない
人生で培ってきた価値観や常識が、大きく変わってしまうような体験。
駐在妻の海外生活では、どんなにメンタルが強い人でもダメージを受ける場面が多々あるんですね。
大きな変化を受け止めるには時間が必要だと感じました。
「無理しない、引きこもってもOK!」と自分で自分を肯定するのも大切です。
「海外で生活しているだけでも私頑張ってる!」と思うようにしていました(^-^)
駐在妻の立場で、今まさにつらい思いをしている友人に伝えます!
引きこもって自分磨き
家に引きこもっていると、時間を持て余してしまいますよね。
時間があると、ついネガティブな考えに囚われてしまうことも……。
忙しく仕事を頑張る夫、どんどん周りに順応していく子どもを見ていると、一人取り残されたような気持ちが強くなりそうです。
日本で活動的だった人ほど、孤独感が深くなってしまうのではないでしょうか。
引きこもっているときは、どのように過ごすのがいいでしょう?
ささいなことでもいいので、自宅でできる楽しみを見つけるのがおすすめです。
趣味ができるとより楽しめますよ。
楽しみながら没頭できる趣味を見つけるんですね。
彼女は読書が好きなので、夢中になれるミステリーを紹介してみます。
私の場合は動画を見る、塗り絵、読書などをして引きこもり時間を過ごしました。
自宅でできる楽しみを見つけてからは、むしろインドア生活を楽しんでいました。
目の前のことに集中する塗り絵は、メンタルケアにもいいと言われています。
家にいてもできる趣味として、ハンドメイドや折り紙もよさそう。
集中して作業に没頭できて、さらに作品が完成したら達成感も味わえます。
こちらは折り紙の動画です。
道具も要らずすぐに始められるので、海外で引きこもり中の方に紹介してみてはいかがでしょう。
引用:YouTube
「夢中になれるような趣味が見つからない」という方も中にはいるでしょう。
そんなときは、「自分磨き」をおすすめしてください。
思い切り自分を甘やかして、自分ケアに集中する時間を持てば少しずつ気分も上向きになります。
- 動画を見ながらヨガやストレッチ
- ネイルケアやネイルアート
- セルフマッサージ
- フラワーアレンジメント
- 資格試験の勉強
- オンライン英会話などで勉強
海外駐在中に、少しでも興味を持っていることを始めてみてはいかがでしょうか。
こちらはフラワーアレンジメントの基本を紹介した動画です。
楽しみながら家にお花を飾れば気分も華やかになって家族にも喜ばれるでしょう。
海外駐在中で「何も楽しめることがない」という方に、おすすめしてみませんか。
引用:YouTube
少しずつ落ち着いてきて自分から「外に出てみようかな」とう言葉がでてきたら、状況に慣れてきた証拠です。
「外にも出よう!」と思い立ってからは、ダンスや英会話スクールにも通うようになりました。
「外に出たい!」と心の準備ができてから、習い事を始めるのはとてもいいですね。行動範囲が広がり、ポジティブな気持ちになります。
引きこもっていてもできる仕事を探してみる
海外生活に慣れようと自分を肯定しても、引きこもっている時間がもったいないと感じている方もいますよね。
そんな方には、在宅ワークをおすすめしてはいかがでしょう。
在宅ワークはパソコンがあればできる仕事も多数あります。
インターネットがつながれば日本の企業と契約したり、フリーランスで仕事を受けたりできますよ。
さらに、在宅ワークには帰国後の生活につながるメリットが2つあります。
- 帰国後のキャリアアップにつながる
- 帰国後も同じ仕事を続けられる
駐在妻の仕事探しは、こちらの記事に詳しく書きました。
引きこもり海外駐在妻におすすめの仕事!webライター
引きこもり中の海外駐在妻に、おすすめしたい在宅ワークはwebライターです。
webライターは、パソコン1台あればどこに住んでいてもできる仕事。
書く技術や伝えるスキルを身に付ければ、さまざまな仕事に応用していけます。
webライターの仕事について詳しく紹介します。
webライターという働き方
webライターとは、webに載せる文章を書く仕事。
パソコンとインターネットの環境があれば、世界中どこにいても仕事ができます!
webライターになるには、特別な資格は要りません。
初心者はクラウドソーシングサイトに登録して、仕事を請け負うのが一般的です。
もちろん海外在住でもクラウドソーシングサイトに登録可能ですよ。
経験を積んで、web記事の書き方に慣れるほどお仕事の幅も広がります。
私のおすすめのクラウドソーシングサイトは、こちらの記事をご覧ください。
海外駐在妻がwebライターをするメリット
日本でも人気の職業になりつつあるwebライター。
海外駐在妻には、webライターをするメリットが多数あります。
- 世界中どこに住んでいても仕事ができる
- 在宅で仕事ができる
- 煩わしい人間関係がなく仕事できる
- 帰国後の安心感が持てる
- 駐在体験を発信できる
- 日本とのつながりが保てる
webライターをしながら、ライティングスキルを身に付けてブログ運営を始めるのもおすすめ。
海外での暮らしを発信すれば、ブログのテーマにも困りませんね。
webライターの始め方や収入を得るまでの道のりをこちらの記事に書きました。
私が運営スタッフをしている「Site New Tourism(通称SNT)」は、女性だけのライティングサロン。
お話を聞かせてくれた元海外駐在妻のさーやさんの他にも、さまざまな立場・年齢の女性が『SNT』に所属しています。
『SNT』には経験豊富な先輩ライターから添削を受けながらライティングを学ぶコースがあります。
SNTは、webライターを目指す女性を応援しています!
現在SNTの女性ライター集団「書人百花」では、女性限定でプレゼントを進呈中です。
プレゼントがもらえるのは先着300名限定ですよ!
\ 書く仕事から書く人生へ! /
海外駐在妻の引きこもり!つらい悩みの解決策まとめ
今回は海外駐在妻の引きこもり原因と解決策を、さーやさんの実体験をもとに紹介しました。
ストレスの多い海外生活で、誰にも会わず家に引きこもりたくなる気持ちは痛切です。
大切な人が日本から遠く離れて引きこもり生活を送っていると聞くと、とても心配ですよね。
引きこもりの解決策を3つ考えました。
- 無理しない
- 引きこもって自分磨き
- 家でできる仕事を探す
家でできる仕事として、おすすめなのがwebライターです。
webライターの仕事は、海外駐在妻にとって多くのメリットがありますよ!
最後にさーやさんに、改めて海外駐在生活を振り返って今どう思うか聞いてみました。
辛いことも多々ありましたが、人生のなかでも貴重な経験だったと思います。
具体的には、現地の文化や人と関わることで、自分の考えや視野が広がりました。
孤独な駐在生活も、同じ境遇の人と知り合えたことで楽しい思い出もできました。
いつかまた行きたいなと今では思います♪
さーやさん今回は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。友人にさーやさんの体験談を伝えます。
引きこもってしまった駐在妻は「今は外に出たくない」「誰にも会いたくない」とつらい気持ちを抱えています。
私は友人に
『焦らずに、少しずつ生活に慣れてね。』
『海外で生活しているだけであなたはよく頑張ってる!』
と言ってあげたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。